12345679

● ふしぎな数 12345679 ●

 これもたしか同じTV番組で、話題になっていました。

 同じ人か別の人かはわすれましたが、
やっぱり電卓をいじっていたらぐうぜん発見したというのです。

 12345679という数は、ほらこの通り
とってもふしぎな数でしょ。
 (ちなみに 12345679は
 8がぬけているのに気をつけて!)

 12345679×9=111111111

 司会者が電卓でやってみせると、
会場からオオッとおどろきの声があがりました。

                      

 さらに、(これはTV番組でやっていたかどうか
ちょっとおぼえていませんが)

 12345679×8=98765432

 (さいごに 1 がないのがおしいね!)

 もひとつドド〜ンとおまけしちゃいます。

          1×9+ 2=11
         12×9+ 3=111
        123×9+ 4=1111
       1234×9+ 5=11111
      12345×9+ 6=111111
     123456×9+ 7=1111111
    1234567×9+ 8=11111111
   12345678×9+ 9=111111111
  123456789×9+10=1111111111

 


● 10進法 ●

 はじめに、おことわりをしておきましょう。
 さんすう・数学では、このようなことは
あまり大事だとは考えません。
 それは、1がならんで美しいなと感じても
それはあくまで、10進法で数をあらわしたときだけだからです。

 つまり、たまたま
人間の両手の指の数が10本
だったから・・・ということ。

 では、10進法とかの
数あらわし方と関係のないこと
ってどんなことがあるの?

 そのことについては、また今度!

 それなら、どうして大事でないことをわざわざ書くの?

 それは、これのポイントとなる

         9+1=10
        99+1=100
       999+1=1000

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・

はコンピュータの基礎となる大事な?ことなので
ついでに、話題にしておこうと思ったのです。
 また、「1000−1」で話題にするよてい。

 


● 証明?(1) ●

 さて、ずいぶんまえおきが長くなりましたが、
はりきってたし算をいたしましょう。

      9+1=10
   +)    1= 1
         9+2=11
 
つまり   1×9+1=10
+)     1= 1
  1×9+2=11

 

    99+1=100 
      9+1= 10 
+)       1=  1
   99+ 9+3=111
つまり   11×9+1=100
   1×9+1= 10
+)      1=  1
  12×9+3=111

 いちおう、分配法則を使った
くわしい計算も書いておきます。

  99+ 9+3=111
  
11××+3=111
 (
11+1)×+3=111
  
12×+3=111

 こんなちょうしで自分でやってみてね。
 そうすると、

          1×9+ 2=11
         12×9+ 3=111
        123×9+ 4=1111
       1234×9+ 5=11111
      12345×9+ 6=111111
     123456×9+ 7=1111111
    1234567×9+ 8=11111111
   12345678×9+ 9=111111111
  123456789×9+10=1111111111

 


● 証明?(2) ●

 次はいよいよ、
   12345679
×9=111111111
をやりましょう。これも、次のことがポイントです。

                1=1
             9+1=10
            99+1=100
           999+1=1000
          9999+1=10000
         99999+1=100000
        999999+1=1000000
       9999999+1=10000000
      99999999+1=100000000

 これから、次のようになります。

                  =        1
           1×9+=       10
          11×9+=      100
         111×9+=     1000
        1111×9+=    10000
       11111×9+=   100000
      111111×9+=  1000000
     1111111×9+= 10000000
 +) 11111111×9+=100000000
    12345678×9+=111111111

 ここで、また分配法則を使って
  12345678×9+ 9 =111111111
  12345678××=111111111
   (12345678+1)×=111111111
       12345679×=111111111

 これで、12345679×9=111111111 がでました。

 


● 証明?(3) ●

 さいごに、
   12345679
×8=98765432 
をやってみましょう。

 かけ算の九九をわすれたときに、こんなことをしますね。
(えっ、かけ算の九九なんてわすれないって?
 エライ〜ッ!どわすれしないの?)

 7×8 をわすれたとき
  7×7=49 だから 7×8 は 49 に 7 をたして 56 
 または
  7×9=63 だから 7×8 は 63 から 7 をひいて 56 

 つまり、分配法則を利用するのです。
もう一度やります。

   7×8=×(
      =× + ×
      =49+7
      =56

   7×8=×(
       =× − ×
      =63 − 7
      =56

 今回は、ひく方を使います。

   12345679×8=12345679×(
             =12345679× − 12345679×
             =111111111 − 12345679

 ここで、大のにがての「くりさがりのあるひき算」です。
 でも、1となりに貸して10となりから借りてくるので、
とってもかんたんです。

               111111111
            −)  12345679
                98765432

 けっきょく、
   12345679×8=111111111 − 12345679
             =98765432

 


● おわりに ●

 今回のお話はどうでしたか。
 TV番組やパズルの本などで、おもしろい計算をみつけたら
一度計算のしかたを考えてみるのもいいですね。
 そして、もし人間の両手の指の数が10本でなかったら
って、考えてみることもわすれないでね。

 


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