● ふしぎな数 142857 ●
あるTV番組で、次のようなことが
話題になっていました。
ある主婦の方が、電卓をいじっていたら
ぐうぜん発見したというのです。
142857という数は、ほらこの通り
とってもふしぎな数でしょ。
142857×3= 428571
142857×2= 285714
142857×6= 857142
142857×4= 571428
142857×5= 714285

もうひとつおまけです。
142857×7= 999999
うそだ〜!といいたくなりますね。
なにが?
もちろん、ぐうぜん発見したということが・・・です。
そんな人は、宝くじを買うといいな。
(内心ひがんでま〜す。)
じつは、さんすう・数学ではとっても有名な
よく知られていることなのです。
よく、パズルの本などにものっています。
そのときの司会者がいいました。
このわけは、高等数学を使うというのです。
うそだ〜!
いつから、小数や分数が高等数学になったんだぁ〜!!
● 証明? ●
種明かしは、 1/7=1÷7 にあります。
(注意)7分の1 を 1/7 と書くことにします。
さあ、わり算を筆算でやってみましょう。
電卓を使わないことが大事です。
0.142857142857・・・・・・
______________
7 ) 1 0
7
____
30
28
___
20
14
___
60
56
___
40
35
___
50
49
___
10
|
もう、続きはしなくていいですね。
10÷7 ですから 同じことのくりかえしです。
ええっ!
ぐうぜん同じになったんじゃないかって。
と〜んでもない。
ほら、あまりは割る数より小さかったよね。
7 より小さい数って、
0、1、2、3、4、5、6 しかないから
そのうちかならず、同じあまりがでてくるの。
むずかしい言葉でいうと、こういう
0.142857142857・・・・・・
みたいに、くるくると同じくりかえしになる小数を
循環小数(じゅんかんしょうすう)というの。
それでは、話をもとにもどしましょう。
142857×3= 428571
142857×2= 285714
142857×6= 857142
142857×4= 571428
142857×5= 714285
ここで、かける数の
3、2、6、4、5
と、わり算のあまりを見くらべてください。
ほら、おなじでしょ。
わり算で、あまりが 3 になったら
そこから先は、3÷7をしているのです。 そして、3÷7 はもう一度計算してみなくても
わり算の筆算のとちゅうから見てみればいいのです。
(ここから見よう)
0.142857142857・・・・・・
______________
7 ) 1 0
7
____
30 <=(ここから見よう)
28
___
20
14
___
60
56
___
40
35
___
50
49
___
10
|
ところで、
1/7 ×3 =3/7
ですから、これを小数の世界におきかえると
142857×3= 428571
となるのです。
では、これはどうしてですか。
142857×7= 999999 そうですね。 これを分数の世界におきかえると
1/7 ×7 = 1
ですね。
ええっ!
0.999999・・・ = 1
が、分からないって? そういう人は
「Q&A」 の 「1と0.999・・・ どちらが大きい」
を見てみてね。
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小林吹代
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