リーグ戦

● 交点の個数 ●

 トーナメント戦のところで、
数をかぞえる
時に大切なことをやりましたね。

 それは、
「数え落としをしない」ということと
「おなじものを、二度かぞえない」ということでした。

 そんなのもう分かった、
と思っていませんか。

 では、こんなのかぞえられるかな?

 図を見てください。
 直線が6本あります。

   

 これらの直線は、どの2本も平行ではなく、
どの3本(以上)も1点では交わっていないものとします。
 つまり、下の図のようになっていないものとします。

   

 交点がいくつあるか数えてみましょう。
 −−− 全部で 15個 です。

 


● 直線はまっすぐ? ●

 では、直線が 100本 だったら、交点はいくつになるかな?

 うわっ、とっても描けそうにない・・・
なんて思っていませんか。

 ちょっと待って!
 いま大事なことは、交点の数をかぞえることで
直線を描くことではありませんよ。

 ということは・・・・・?
 直線は、どの2本も平行ではなく、
どの3本(以上)も1点では交わっていない
というのは、交点の個数に関係するので大事だけれど、
直線はまっすぐである、なんてことは
数をかぞえるときはどうでもいいってこと。

 こういう考え方って、さんすう・数学ではとっても大切なこと。

 では直線が6本の場合で、もう一度図を描いてみましょう。

   

 ずいぶんすっきりしましたね。

 


● 三角数 ●

 ここに現れた交点の個数は、三角数として知られているものです。
 下が、1番目の三角数から5番目の三角数までです。

   

        番目 の三角数は   
        番目 の三角数は   
        番目 の三角数は   
        番目 の三角数は  10
        番目 の三角数は  15

 5番目の三角数が、直線が6本の場合の交点の個数 15 でした。
 そして、99番目の三角数が、直線が100本の場合の交点の個数です。

 さて、どうやってかぞえましょうか。
 長方形ならかぞえやすいのに、三角形はちょっと・・・。
 そこで思い出すのが、三角形の面積の公式です。

    (三角形の面積)=(たて)×(よこ)÷2

 ここで、(たて)×(よこ)は長方形の面積です。
 つまり、三角形の面積は長方形の面積の半分と考えたのです。
 思いだしましたか?

 三角数もこの作戦でやってみましょう。 

   

    (三角数)=(たて)×(よこ)÷2

 ここで、(よこ)は(たて)より1個多いので

    (○番目の三角数)=(○)×(○+1)÷2

 いよいよ、99番目の三角数をもとめましょう。

    (99番目の三角数)=(99)×(99+1)÷2
                =9900÷2
                =4950

 100本の直線の交点の個数は 4950個 でした。

 これでおしまい・・・のはずありませんね。
 (まだ、リーグ戦が出てきてないから・・・?)

 ここまでは数をかぞえるとき大切な(大切でない)こととして
     関係ないことは、バッサリきりすてる
ということをやってきました。たとえば、
     直線はまっすぐである
ということはど〜でもよいことでした。

 


● ふたご(双対) ●

 さて、今度は問題そのものをちょっとおきかえてみましょう。

 たとえば、直線を点に、点を直線におきかえる
どうなるでしょうか。

 点が6個あります。
 どの3点(以上)も一直線上にはないことにします。
 といってもややこしいので、あっさり正六角形の頂点ということにしましょう。

 さて、頂点どうしをむすんでできる直線は何本あるかな?

   

 順番にかぞえていきましょう。
 1つの頂点から自分以外の(6−1)個の頂点とむすんでできる
直線が 6−1=5 本 あります。

      1つの頂点から5本

 おなじようにして 6個の頂点全部についてかぞえていくと
どうなるでしょうか。

      1つの頂点から5本

  5(本)×6=30(本) ではありません!

 どの直線も2度かぞえてしまいますから
2でわるとほんとうの数がでてきます。

  5(本)×6÷2=15(本)

 正100角形ならば次のようになります。

  (100−1)×100÷2=4950

 さて、数をかぞえるとき大切なことは、
「数え落としをしない」ということと
「おなじものを、二度かぞえない」ということでした。

 でも、どれも2度かぞえたら、2でわればよいし、
どれも3度かぞえたら、3でわればよいのです。

 


● リーグ戦 ●

  最後に、リーグ戦(総当たり戦)もこのおきかえになっています。

 今度は、直線をチームに、点を試合におきかえます。

 直線が6本は チームが6つ におきかえると
交点はいくつあるか というのは 試合はいくつあるかにおきかわります。

 直線は、どの2本も平行ではなく、
どの3本(以上)も1点では交わっていない

 これは、どの2つのチームも試合をする、(それが総当たり戦よ〜)
どの3つ(以上)のチームも1度に試合をしない、
(3つのチームでいっぺんにやるゲームがあったら教えてほしいわ〜
 バレーボール、サッカー、バスケット・・・どれも2つのチームで戦う)
ということ。

 6つのチームを1、2、3、4、5、6 とすると、試合は

  (1 対 2) (1 対 3) (1 対 4) (1 対 5) (1 対 6)
  (2 対 3) (2 対 4) (2 対 5) (2 対 6)
  (3 対 4) (3 対 5) (3 対 6)
  (4 対 5) (4 対 6)
  (5 対 6)

の 15試合 になります。

  (1 対 2) などを  におきかえると

   ● ● ● ● ●
   ● ● ● ●
   ● ● ●
   ● ●
   ●

となって、見るからに三角数(のさかさま)ですね。

 


● おわりに ●

 高校では
  ・ 6本の直線の交点の数
  ・ 正六角形の頂点をむすんだ直線の数
  ・ 6チームでリーグ戦をしたときの試合の数
は、どれも 「6つ の中から 2つ 選ぶ」 数ということで

        62 

とあらわします。そして、

        62 =15

ともとめますが、このときのもとめ方が

   どれも2度かぞえたら、2でわればよいし、
   どれも3度かぞえたら、3でわればよい

ということを使っています。

 このことに関連したおもしろいお話がありますのでお楽しみに!

 


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