ペアノ曲線

● ペアノ曲線(1) ●

 今回は、デザイン画にちょうせんしましょう。

 まずは、のびちぢみのする「ゴムひも」を用意(ようい)します。

 そして、まずは「S」の字におきます。

 この「S」の字というのは、それぞれの正方形を
もれなく1回だけ通るようにしたものです。

 より美しいデザイン画にするには、右のようにひとくふうしてみてもいいですね。

 

 さて、ここで、問題です。

 それぞれの正方形の内で、「ゴムひも」をのばしたりまげたりして、
もとと同じ「S」の字(の小さくしたもの)をつくってみてください。

 同じといっても、
回転(かいてん)したり、ひっくりかえした形にしても
いいことにします。

 ただし、それぞれの正方形を
もれなく1回だけ通るようにしないといけませんよ。

 

 

 さあ、できましたか。

 

 

 これをくりかえして、どんどんこまかくしていくと、
正方形が、たった1本のつながった線(せん)でうまっていきそうですね。

 だって、この線は、それぞれの正方形を
もれなく1回だけ通るようにしたのですから・・・。

 こんな線は、さいしょの発見者にちなんでペアノ曲線とよばれています。

 なんだか、芸術的なデザイン画のようですね。

 

 


● ペアノ曲線(2) ●

 さて、さっきのお話は、「S」の字からスタートしました。

 この「S」の字というのは、それぞれの正方形を
もれなく1回だけ通るようにしたものだったからです。

 でも、なにも 「3×3の正方形」 からスタートしなくても、
「2×2の正方形」 の方がいいのでは・・・と、思いますよね。

 

 

 じつは、ちょっぴりむずかしいのです。

 

 ほらね!

 スタートとゴールの場所(ばしょ)を考えて、
くるくる回転(かいてん)させないといけませんね。

 もちろん、あとはまったく同じようにくりかえすだけです。

 どんどん、どんどん・・・。

 あら、なかなかステキになりましたね。

 

 


● ペアノ曲線(3) ●

 正方形を4つに切るのに、
対角線(たいかくせん)というのもいいですね。

 

 さあ、これから、やってみましょう。

 

 どんどん、どんどん・・・・。

 

 どんどん、どんどん・・・・。

 

 

 どんどん、どんどん・・・・。

 

 う〜ん。2倍2倍では、なかなかこまかくならないですね。

 

 


● ペアノ曲線(4) ●

 やっぱり、かんたんにペアノ曲線を作れるのは
「○×○の正方形」のようです。

 下の図は、「5×5の正方形」からスタートしたものです。

 なんだか、ラーメンを食べたくなってきましたね。

 

 それでは、「夏休みの作品」にひとつペアノ曲線なんていうのはいかがですか。

 

 


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