正多面体

● ペンタグラム ●

 ペンタグラムをみていたら、正五角形のまわりに5つの正五角形
つまり、全部で6つの正五角形がでてきました。

 そこで、こんなのを2枚用意して、
ちょっと切り取って、おりまげて、くっつけると
あらあら正12面体のできあがりです。

        

 どの面も同じ正多角形でできている立体を、
正多面体(せいためんたい)といいます。

 正多面体が5種類、つまり

正4面体

正6面体

正8面体

正12面体

正20面体

しかないことは、古くから知られていました。

 どうして5種類しかないのか知っていますか。

 じつは、やってみればすぐわかるのです。

 これらの多面体の面となる正多角形ですが、

     正3角形でできているのが、正4面体、正8面体、正20面体
     正4角形(つまり正方形)でできているのが、正6面体
     正5角形でできているのが、正12面体

と、なっています。

 


● 正多面体 ●

<正3角形>

 では、まず正3角形を使ってできる正多面体からみていきましょう。

 1つの頂点のまわりに何枚使うか考えます。
 (じっさいに作ってみるといいですね。)

 1つの頂点のまわりに3枚使ってできるのが、正4面体です。

これからできるのが

正4面体

 1つの頂点のまわりに4枚使ってできるのが、正8面体です。

これからできるのが

正8面体

 1つの頂点のまわりに5枚使ってできるのが、正20面体です。

これからできるのが

正20面体

 1つの頂点のまわりに6枚使って・・・あらあら、ぺったんこ(たいら)になってしまいました。

こらからは

立体ができない!!

 もちろん、7枚以上使ったら、ぺったんこどころか重なってしまいますね。

 

<正4角形(正方形)>

 では、次に正4角形(正方形)を使ってできる正多面体をみていきましょう。

 同じようにして、1つの頂点のまわりに何枚使うかで考えていきます。

 1つの頂点のまわりに3枚使ってできるのが、正6面体(立方体)です。

これからできるのが

正6面体

 1つの頂点のまわりに4枚使って・・・これは、ぺったんこ(たいら)でむりです。

こらからは

立体ができない!!

 もちろん、5枚以上使って作るのはむりですね。

 

<正5角形>

 では、次に正5角形を使ってできる正多面体をみていきましょう。

 また、1つの頂点のまわりに何枚使うかで考えていきます。

 1つの頂点のまわりに3枚使ってできるのが、正12面体です。

これからできるのが

正12面体

 4枚以上使ったら、ぺったんこどころか重なってしまってできませんね。

 

<正6角形>

 では、次に正6角形を使ってできる正多面体をみていきましょう。

 またまた、1つの頂点のまわりに何枚使うかで考えていくのですが、
なんと、1つの頂点のまわりに3枚使って・・・というところで、
はやくもむりですね。

こらからは

立体ができない!!

 

 もちろん、正7角形からさきも、さいしょからむりというものです。

 こうして、正多面体は、できたとしても
今まで見てきた5種類だけとわかりましたが、
じっさい作ってみれば、ちゃ〜んと(?)5種類あるとわかりますね。

 


● 数える ●

 このホームページで、
数をかぞえる時に大切なことをやりました。

 おぼえていますか。

 それは、
「数え落としをしない」ということと
「おなじものを、二度かぞえない」ということでした。

 それでは、正多面体でかぞえてみましょう。

 何をかぞえるのかって?

 面の個数はわかっているものとして(・・・あとでやるってことにして)
頂点の個数辺の個数をかぞえてみるのです。

 たとえば、正12面体なら、
1つの頂点のまわりに正5角形を3枚使って作っていったら
何枚でできるか・・・ということは、ちょっとおいておいて
とりあえず12枚でできたということから話をはじめるのです。

 

これからできるのが

正12面体

 

 まず、頂点ですが、
正5角形には5つの頂点がありますから、12枚だと

     5×12=60 (個) 

の頂点があるといったら、大ウソです。

 そうです。「おなじものを、二度かぞえない」はずが、
3度もかぞえてしまっているからです。

 でも、どの頂点もきっちり3度かぞえているので話はかんたんです。
3でわればいいだけです。

 同じようにして、辺なら2でわればいいだけですね。

頂点の個数

5×12=60

60÷3=20

20(個)

の個数

5×12=60

60÷2=30

30(本)

 

 それでは、のこしておいた、

 1つの頂点のまわりに正5角形を3枚使って作っていったら
 何枚でできるのか。

 ・・・という答えが、どうして12枚ってきまってしまうのでしょうか。

 それはまた今度、ということで・・・とりあえずおしまい。

 


HOME(もどる)

掲載内容の無断転載、転用、編集を禁じます。(c) 小林吹代
All Rights Reserved, (c)kobayashi fukiyo , 2001