● 分数を小数になおす ●
ケーキだ〜いすき!
まるごと1個食べたいな!!
(分数なんて・・・・・)
1/2=1÷2=0.5
1/3=1÷3=0.33333・・・・・
1/4=1÷4=0.25
1/5=1÷5=0.2
1/6=1÷6=0.16666・・・・・
1/7=1/7=1÷7=0.142857142857・・・・・
1/8=1÷8=0.125
1/9=1÷9=0.11111・・・・・
1/10=1÷10=0.1
1/11=1÷11=0.0909090・・・・・
1/12=1÷12=0.083333・・・・・
1/13=1÷13=0.0769230769230・・・・・
で、いったいどのようなときに割りきれるの?
このようなとき、ず〜っとやってみて、
何かみつけるというのは大事なことです。
でも、基本にもどって
何が問題になっているのかをハッキリさせることは
もっと大事なこと。
いまの場合では、たとえば
1/8=1÷8=0.125
で、1/8 は 1を8等分した1つ分ですが、これが
0.1 と 0.02 と 0.005
をあわせたもの、つまり
1を10等分した1つ分と
1を100等分した2つ分と
1を1000等分した5つ分に
キッチリなった。
それはなぜか?
そして、1/3 は 1を3等分した1つ分ですが
1/3=1÷3=0.33333・・・・・
となるということは、
1を10等分した3つ分と
1を100等分した3つ分と
1を1000等分した3つ分と
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
といくら続けても、いつまでもチリのように
かすかにあまってくる。
これはなぜか?
● 10進法 ●
さて、小数って、10等分、100等分、1000等分
してあらわす数でした。
もちろん、100等分というのは、
10等分のさらに10等分。
1000等分というのは、
10等分の10等分のさらに10等分です。
そう、人間の両手の指の数 10 です。
なんで、そんなにしつこく指の数にまで話をもどすの?
と思いますか。
それは、この問題は
数を10進法であらわすことから生じた問題で、
もし、指の数が両手で12本だったら、
また、かわってくるだろうな〜ということだけは
おさえておきたかったからです。
● 素因数分解 ●
さて、話をもとにもどして
1/8=1÷8=0.125
を、筆算や電卓でなく、今度は分数の基本にもどって
考えてみましょう。
1/8 は 1を8等分した1つ分です。
これを、さらに切りきざんで、
10等分とか100等分とか1000等分されたものの
いくつ分かにしたいのです。
もちろん、すでに8つに切られているものを、
さらに切りきざむのですよ。
8つに切られているものを、さらに2つに切ると
8×2=16 に切れます。
8つに切られているものを、さらに3つに切ると
8×3=24 に切れます。
いくらなんでも、
8×( )=10
のように、8等分から10等分にはできないですよね。では、
8×( )=100
のように、8等分から100等分にはできるでしょうか。
それも、むりなのです。なぜなら、
8=2×2×2
100=10×10
=2×5×2×5
=2×2×5×5
を使うと、(素因数分解といいます)
8×( )=100
にしたいということは
2×2×2×( )=2×2×5×5
にしたいということですが、
2×2×2に何かをかけた結果、2×2のように
2が1つへってしまうことはないからです。
(素因数分解の一意性を用いています)
では、8等分から1000等分にはできるでしょうか。
これは、できるのです。なぜなら、
1000=10×10×10
=2×5×2×5×2×5
=2×2×2×5×5×5
を使うと、
2×2×2×( )=2×2×2×5×5×5
にするには、( )の中の数は5×5×5、
つまり125にするとよいからです。
8等分されたものを、さらに125等分すると
1000等分にされるのです。
● やってみよう! ●
もう一度、分数の計算でやってみましょう。
約分は、分子と分母を同じ数でわることですが
今回はその逆で、分子と分母に同じ数をかけます。

では、1/2=1÷2=0.5 もこの方法で
やってみましょう。
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1/2 5/10 |
しつこいようだけど、1/5=1÷5=0.2 も
やってみましょう。
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1/5 2/10 |
だめおしに、1/4=1÷4=0.25 も
やってしまいます。
=0.25
|

1/4 25/100 |
● まとめ ●
さいごに、まとめましょう。
1/2=1÷2=0.5
1/4=1÷4=0.25
1/5=1÷5=0.2
1/8=1÷8=0.125
1/10=1÷10=0.1
などが割りきれるのは、
分母が2や5ばかりかけ算してできた数だからです。
1/3=1÷3=0.33333・・・・・
1/6=1÷6=0.16666・・・・・
1/7=1/7=1÷7=0.142857142857・・・・・
1/9=1÷9=0.11111・・・・・
1/11=1÷11=0.0909090・・・・・
1/12=1÷12=0.083333・・・・・
1/13=1÷13=0.0769230769230・・・・・
などが割りきれないのは、
分母が2や5ばかりかけ算してできた数ではない、
つまり2や5以外の数もかけられてできた数だからです
もし、人間の両手の指の数が10本でなかったら、
どうなるかも考えてみてね!!
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小林吹代
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