あみだくじ

● くじ ●

 あけまして、おめでとうございます!

 ところで、あなたは「くじ運」はいい方ですか?

 わたしは、ぜんぜんダメ!

 「たなぼた」(棚から”ぼたもち”)には縁がないんです。

 (わたしの妹はいいのですよ!そういう「くじ運」のようなものの存在を、妹から知りました!)

 だから、努力あるのみ!(内心、あ〜あ!だれだって、「たなぼた」の方が・・・)

 以前、新年早々おみくじで「凶」を引いたことさえあります。

 引いたとたんに、思わず目が点。本当に入っているんですね〜。「凶」が!

 なぜか、こういうのには当たるんだな〜。(少ない確率をかいくぐって・・・)

 それでも、すぐに捨てるには忍びなくて、記念にしまっておきました!!

 


● あみだくじ ●

 さて、今回は「おみくじ」のお話ではなくって、「あみだくじ」のお話です。

 ところで、どうして「あみだくじ」っていうのか知っていますか?

 たぶん、「あみださま(阿弥陀如来)」からきているんだな〜って思いますよね。

 大当たり!!

 といっても、私もほんの最近知ったばかりなのですが・・・。

 

 じつは、「あみだくじ」のルーツは、あの「あみださま」の後光なのです。

 昔の「あみだくじ」は、真ん中から外に向かって人数分の線を書き、
それを、みんなで引いたそうです。

 つまり、今の「あみだくじ」と名前は同じでも、
ぜんぜんちがったものだったということです。

 


● 置換 ●

 あるとき、こんなことを耳にしました。

「あみだくじって、不思議だなあ!
 どうして、同じところに重なってたどりつかないのだろう?」

 もちろん、数学とはぜんぜん縁(えん)のない人でした。

 だって、数学をお勉強していたら、
「あみだくじ」って「置換(ちかん)」だって知っていますからね。

 そうそう、横に線を引くことは、たんに「入れかえっこ」しているだけなのです。

[1] 1、2 を入れかえっこして 2、1 になる

だから、何回「入れかえっこ」したところで、元と順番がかわるだけなのです。

[1] 2、3 を入れかえっこして 3、2 になる

[2] 1、 を入れかえっこして 3、1 になる

[3] 1、2 を入れかえっこして 2、1 になる

 


● あみだくじを作る(1) ●

 もちろん、あみだくじの作り方は一通りではありません。

 ほらね。こんなふうに、ちがったものが作れますからね。

     

 それでは、とりあえずなんでもいいから、ひとつ「あみだくじ」を作ってみましょう。

 たとえば、こんなものを作ることにします。

     

 

 まずは、目的のところまで線で結びます。

     

 それから、まっすぐ下とつながるように、折れ線を考えます。

     

 ここで、折れ線がゴムひもで出来ていると思って、「えいやっ」とひっぱります。

 すると、交点も引っぱられて、のびた線になります。

     

 はい、できあがり!

 ちなみに、交点というのは、右と左を「入れかえっこ」するところです。

 もちろん、「あみだくじ」というのは、
こうして作らなければならない、というわけではありませんよ。

 こんなふうにしても、作れるというだけの話です。

 


● あみだくじを作る(2) ●

 でも・・・・

 そうです。3本が1点で交わってしまうと・・・

      

 まさか、本気でなやんだりしませんよね。

 そう、だれも「あみだくじ」を作るときに、定規(じょうぎ)ではかったりしませんよね。

 ほんのちょっと、ずらせば・・・あっという間に解決です!

     

 あとは、同じ!

      

 あっという間に、できあがり!!

     

 もし必要とあらば、美しく書きなおしてもいいですね。

 

 それでは、今年こそよい年となりますように!

 (ちなみに今年は、母が亡くなった年齢に、わたし自身がなった年です。
  母が若くして亡くなったというべきか、わたしも年をとったというべきか・・・)

 


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