ピタゴラス音階 |
● ドレミ ● 「ド」 は ドーナツの ド ・・・な〜んて歌がありますが、 そう、わたしは音楽は(も?)からっきしダメ、 ちなみに、「ドレミファソラシド」というのは、イタリア読みで、 それなら、「ハ長調」とか「ヘ長調」とかの「ハ」とか「ヘ」とかは、 もちろん、それはそんな名前なんだと・・・ ですから、楽譜(がくふ)の上に そうじゃなかったんですね〜。 アメリカ名(?)では、「ドレミファソラシド」というのは、 そして、コードネームの「C」というのは「ド」から始まる和音(長三和音)の もっとも、ふつうはこれくらい常識(じょうしき)なのでしょうね。
● 「ラシド」と「イロハ」と「ABC」 ● 「 ド レ ミ ファ ソ ラ シ (ド) 」 というのは、ど〜せわけがわからないので気にならないのですが、 「 ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ (ハ) 」 「 C D E F G A B (C) 」 となると、「ちょっとまてよ!」といいたくなります。 どうして、 「 イ ロ ハ ニ ホ ヘ ト (イ) 」 「 A B C D E F G (A) 」 でないの〜って思ってしまいます。 でも、これって、ぎゃくなのですね。 「 ド レ ミ ファ ソ ラ シ (ド) 」 の方が、 「 ラ シ ド レ ミ ファ ソ (ラ) 」 であるべきだったのです。 そう!どうせ、 「・・・ドレミファソラシドレミファソラシドレミファソラシ・・・」 と、まるで循環小数(じゅんかんしょうすう)のように、 「・・・ドレミファソラシドレミファソラシドレミファソラシ・・・」 にしたって、いっこうにさしつかえなさそうです。 じっさい、国際基準というのがあって、 「ラ」(=「イ」=「A」) が 振動数440Hzの音 ときめられています。 「ラ」であって、「ド」でないことに注目(ちゅうもく)ですね。
● 十二平均律 ● 「 ド レ ミ ファ ソ ラ シ (ド) 」 の低い「ド」と高い「ド」は、木琴(もっきん)の木の長さでいうと、 低い「ド」の長さは、高い「ド」の長さの2倍です。
では、ほかの長さはどうなっているのでしょうか。 じつは、ここで、「ドレミファソラシ」のほかに、
低い「ド」の長さは、高い「ド」の長さの2倍でしたが、 これは、2倍を平均していることになります。 もっとも、たし算の平均 x+x+x+x+x+x+x+x+x+x+x+x=2 ではなくって、かけ算の平均 x×x×x×x×x×x×x×x×x×x×x×x=2 ・・・ (1) を考えるのですね。 12個の平均なので、十二平均律といいます。 さて、(1)は x12=2 ・・・ (2) と書いたりしますが、さてこのxはどんな数でしょうか。 高校生になると(「指数・対数」で)お勉強しますが、 x = (およそ)1.06 です。 あとは、電卓(でんたく)で もちろん、あくまでも木琴つまり振動体(しんどうたい)の長さであって、 高ド を (x0=)1 (とする) シ は x1=1.06 ラ♯ は x2=1.12 ・・・・・ これは およそ9/8 ラ は x3=1.19 ・・・・・ これは およそ6/5 ソ♯ は x4=1.26 ・・・・・ これは およそ5/4 ソ は x5=1.34 ・・・・・ これは およそ4/3 ファ♯ は x6=1.41 ファ は x7=1.50 ・・・・・ これは およそ3/2 ミ は x8=1.59 ・・・・・ これは およそ8/5 レ♯ は x9=1.68 ・・・・・ これは およそ5/3 レ は x10=1.78 ・・・・・ これは およそ16/9 ド♯ は x11=1.89 ド は x12=2.00
● ピタゴラス音階 ● ところで、今ではあたりまえのような十二平均律ですが、 だれかが発明(?)して、つくられたにきまっています。 それも、だれかが1人で作りあげるというよりは、 じつは、この十二平均律のもとになったのが、 ピタゴラス教団といえば・・・
さあ、「ピタゴラス音階」と「ペンタグラム」は、
では、さっきの計算の「ソ」と「(低)ド」をとりだしてみます。 ソ は x5=1.34 ・・・・・ これは およそ4/3 ド は x12=2.00 そして、この比をみてみます。 ド : ソ = 2 : 4/3 = 6 : 4 (3倍した) = 3 : 2 (2でわった) つまり、「木琴の長さ」とか「弦の長さ」でいうと、 もっとも、これは今の時代から見た話で、 では、「ド」から「3:2」をりようして、どんどん音階を作っていきましょう。 ただし、もとの「ド」の長さの半分よりも短くなったら、 じつは、さらに続けても「高ド」にもどるわけではありませんが・・・。 ここで、「ドソレラミ」を音程順にならべかえて「ドレミソラ」にして、 あの「ペンタグラム」のとうじょうです! この「ドレミソラ」のように、1オクターブに五音を持つ音階を さいごに、この作り方が、 さっきの計算とあわせるために、 「2」 は 「(低)ド」 と します。 これの2/3倍 は 2×2/3=4/3 で 「ソ」 これの2/3倍の2倍は 4/3×2/3×2=16/9 で 「レ」 これの2/3倍 は 16/9×2/3=32/27=(約)30/25=6/5 で 「ラ」 これの2/3倍の2倍は 32/27×2/3×2=128/81=(約)128/80=8/5 で 「ミ」 もちろん、しつこいようですが、 ピタゴラス教団は、「3:2」のように x=1.05946・・・ =(約)1.06 をもとにした今の十二平均律に発展するなんて、
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小林吹代
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