絵札

● 絵札(えふだ) ●

 トランプって、知っていますよね。

 そうそう、このホームページでもとりあげました。

 トランプの起源(きげん)については、
「タロット」の方を見てくださいね。

 今回は、その中の「絵札(えふだ)」のお話です。

 絵札というのは、

J(ジャック)、Q(クイーン)、K(キング)

つまり絵のついているものです。

 

 

 トランプには4つのスートがありますから、

ハート、クラブ、ダイヤ、スペード

J(ジャック)、Q(クイーン)、K(キング)の3枚(まい)の4種類(しゅるい)で、

3×4=12 (枚)

あります。

 この12枚の絵札って、とってもミステリアス。

 どうして、こんなふうになったのでしょう。

 


● 向き ●

 

 この「絵札」は、上半身だけで下半身がない・・・
なんていいたいのではありません。

 さかさまにしても同じになる・・・
なんていいたいのでもありません。

 問題は顔(かお)の向きです。

 上の方が左を向いていれば、
下の方は、はんたいに右を向いていますから、
これからは上の方がどちらを向いているかで、話をすすめることにします。

 ちなみに、上の図のクイーンは左向きということにします。
(絵の人物にとってということではなく、たんじゅんに考えます。)

 

<クイーン>

 ちなみに、クイーンはいいのです。

 クイーンは

ハート、クラブ、ダイヤ、スペード

のじゅんに、

左、右、右、左

の方を向いています。

 えっ、どこがどういいかって?

 だって、赤2枚のうち、ハートが左なら、ダイヤは右だし、
黒2枚のうち、クラブが右なら、スペードは左だからです。

 そのけっか(?)、クイーンは
半分の2枚が左向き、半分の2枚が右向きになっています。

 これって、と〜ぜん!って思いこんでいるくらい、
あたりまえですよね。

 

<ジャックとキング>

 ところが、話をややこしくしているのが、
横向きの向きかげんです。

 クイーンは、どれも「やや左向き」とか「やや右向き」といった、
「モナリザ」のようなポーズしかないのですが、
ジャックやキングのような男性は、そうではないのです。

 「くっきりと左向き」とか「くっきりと右向き」というのがあるのです。

 まあ、それも
ジャックは、「くっきり」が2枚あって2枚とも「右向き」で、
キングは、「くっきり」が1枚だけで「左向き」
というはんぱさです。

 そのけっか、(ジャック、クイーン、キングのどれかに)
ハート、ダイヤ、スペードには、「くっきり」が1枚づつあるのに、
クラブには、「くっきり」が1枚もないのです。

 これって、と〜ぜん!って思えませんよね。

 

 それでも、「くっきり」だろうが「やや」だろうが、気にしないでかぞえると、

 ジャックは

ハート、クラブ、ダイヤ、スペード

のじゅんに、

右、左、右、右

の方を向いていて、左と右が半々でないのです。

 しからば、キングはというと

ハート、クラブ、ダイヤ、スペード

のじゅんに、

左、左、左、右

の方を向いていて、これまた左と右が半々でないのです。

 

 それでも、ぜんぶあわせると、なんと

左向きと右向きは半々

となります。

 

 でも、なんだか、すっきりしないですよね。

 これぞ、真夏の夜のミステリー、
いえ、トランプの絵札のミステリーですね。

 もしかしたら、今夜、気になってねむれないかも・・・。

 (もし、こうなったわけを知っていたら、メールくださいね。)

 

 


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