メンガーのスポンジ |
● フラクタル ●
新聞に数学の話題がのるなるなんて・・・・・まあ、めったにないことです!
ところが、新年早々のったんですね。(数学というより物理かな)
それは、こんなことです。
「電磁波 閉じこめ成功! 立方体の小箱に」
はあ〜ん?立方体の小箱?
ってことは、ふつうの箱じゃん・・・なんて思ってはいけません。
ただの立方体じゃなくって、フラクタル構造の立方体なのです。
それは、こんなことでした。
まずは、フラクタル構造の立方体を作ります。
(といっても、まさかず〜っと穴を開けていくはずはないのですが)
これを何で作ったかというと、セラミックの微粒子をまぜたエポキシ樹脂だそうです。
ちなみに、大きさはどれくらいかというと、一辺が27mmだそうです。
(はあ〜、こんな小さいものに、どうやって穴を開けていくの?)
それから、これにさまざまな周波数の電磁波をあてたんだそうです。
そうしたら・・・
いろいろためした周波数のうち、8ギガヘルツの電磁波で大成功!
ふつうなら、ぶつかってはねかえってしまったり、す〜っと通り抜けてしまうのに、
まんまと、中央の穴のところに閉じこめたというのです。
その閉じこめていた時間を見て、さらにびっくり!
なんと、1千万分の1秒間ほどだそうです。
(へ〜っ、それってどうやってはかるの?)
もちろん(?)、さらに立方体の大きさや材質を変えてやってみたそうです。
すると、数ギガヘルツから百ギガヘルツほどの電磁波を
閉じこめることにも成功したそうです。
ふ〜ん!それで、いったいどんな周波数の電磁波だと満足なの?
なんと、将来は光を閉じこめたいのだそうです。
光というのは周波数が数百テラヘルツの電磁波なんですって。
でも、光を閉じこめて、どうするの?
それができると、光コンピュータの部品として使うなど、
いろいろと夢がかなうのだそうです!
さて、これを読んでも分からなくっても、まさかわたしに聞かないでね。
じつは、わたしも何のことかさっぱり・・・。
これは、
大阪大、信州大、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の共同研究グループ
の成果だそうですから、くわしくはそちらへ。
● メンガーのスポンジ ●
ところで、このフラクタル構造の立方体を、このホームページでも見かけましたよね?
えっ、すみからすみまで読んでいるけど、ぜったいに見てないって?
そりゃまあ、立方体はめんどうなので描かなかったけど、
その一面だけはちゃ〜んと描いていたんです!
<お勉強>の「ガスケット」のところで、
シェルピンスキー・ガスケットの後に、描いておきました。
下図の左のようなものです。
じつは、これらにはちゃ〜んと名前があったのです。
正方形の方は、シェルピンスキー・カーペット
立方体の方は、メンガーのスポンジ
といいます。
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そういえば、スポンジって、
食器洗い用の洗剤を閉じこめるためにも使っていたっけ。
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小林吹代
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