メートル

● ミリ? ●

 1mm (ミリメートル) って知っていますよね。

 では、ミリってどれだけですか?

 じつは私、つい最近まで知らずに、というか気にとめないで生きてきました。
(おはずかし〜い)

 最近というのは、プログラミングをしていた時で、ミリ秒というのに出くわしたのです。
 時間を指定するのに、ミリ秒単位でしろというのです。
 さて、1ミリ秒というのは1秒の何分の1のことでしょうか。

 そうですね。
 小学校で習いました。

    1m = 100cm
    1cm = 10mm

 ですから、

    1m = 1000mm

 けっきょく 1mm は 1m の 1000分の1 です。
 ミリというのは、1000分の1 のことだったのです。
 1ミリ秒 だと 1秒の1000分の1 です。
 ( はあ〜っ!なんてスケールが小さいの・・・)
 それにしても最近のコンピュータはすごいっていうか何というか、
いったいミリ秒単位で何をさせようと言うんでしょうか・・・?

 


● メートル ●

 メートルは知っていますよね。

 えっ、今度は 1mm の1000倍・・・?
 そうじゃなくって、どうやって 1m (メートル) を決めたかってあの話ですよ。

 じつは、これもつい最近まで、知っていると思いこんでいました。

 何かの本で読んだのか、それともだれかに聞いたのかは忘れましたが
北極と南極を通って地球を一周する子午線の長さを求める
という「汗と涙の感動の物語」でした。
もちろん、じっさいに測ったのはその一部分です。

 そして、地球の極と赤道間の距離の1000万分の1を1mとしました。
 つまり、地球の子午線一周の
4000万分の1を1mとしたことになります。
 そしてこれをもとにメートル原器というものが作られました。

 まさか、これが変わっていたなんて思ってもいませんでした。

 もちろん、長さの単位なんて、
どの長さを 1 にしなければならないなんて決まりはなく、
だろうがヤードだろうが、みんなが使えばそれでいいわけです。

 言葉とにています。
 日本語だって英語だって、みんなが使ってそれで通じれば
何語を使ってコミニュケーションしたっていいんです。

 でも、同じメートルなのに基準が変わっていたとは・・・。

 じつは、新聞で読んだのです。
 長さではなくって、質量のお話でした。
 質量を原子レベルで標準化しようというお話のついでに、
長さの基準は昔はメートル原器だったのが、今ではちがうというのです。

 さっそく調べてみました。すると、

    1m は 299792458分の1秒の間に光が真空中を進む長さ

ということになったそうです。

 な〜んだ!
 けっきょく、メートル原器を使わないというだけで
もともとの地球の子午線の長さをもとに決めたメートルをもとに測ってみると、
光の進む速さが 1秒間 に 
299792458 m (メートル) なので
逆に 1m (メートル) を 
299792458分の1 秒間 に光が進む長さ
ときめただけじゃない!

 でも、光の進む速さに目をつけたっていうのもいいわね〜。
 だって、ほら歌にもあるくらい有名でしょ・・?
 光って 1秒間に地球を(およそ)7回半 まわれるスピードで進むんでしたね。
( はあ〜っ!なんてスケールが大きいの・・・)

 


● 地球を7回半まわれ! ●

 最後に、(およそ)7回半 になるというわり算をしておきましょう。

   1m ≒ 1/40000000 ×(地球1周)

 ですから、

   (地球1周) = 40007880 m  (後で測り直した結果)
           ≒ 40000000 m

 ところで

   (光の速さ) = 299792458 m/秒
           ≒ 300000000 m/秒

 そうすると、光は1秒間に地球をどれだけ回れるかというと

   300000000 ÷ 40000000 = 7.5

となって

    光の速さは1秒間に 地球を(およそ)7回半まわる

となります。

 


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