ピーター・フランクル |
● ピーター・フランクルがやってきた ●
ピーター・フランクル氏は、とっても有名ですね。
なんてったって 11カ国語 も話せて、 大道芸 までできるという異色の 数学者 ですから・・・。
生まれはハンガリーで、世界の90カ国以上を訪問したとのこと!
日本でも全国各地で講演や大道芸を行っているそうです。
そのピーター・フランクル氏が、我が校にもやってきました。
とはいっても、いつもながらずいぶん日がたってしまいましたが・・・。
大道芸の方はさておき、講演の方は生き方を助言するようなものでした。
「人生80年として、半ばの40歳頃を見据えて努力しよう!」(今がよければというのではなく・・・)
「スターを目指すのではなく、専門家を目指そう!」(専門家なら食べていける・・・)
まるで、典型的な日本人からお話を聞いているような感じで、
こうした考え方は、どこの国にいても同じなんだな、と妙に感心してしまいました。
もし、話をしている人が、
11カ国語も話せて、(50歳をすぎても!)大道芸ができて、しかも数学者ということが念頭になかったら、
あるいは功成り名遂げた人の説教のように感じたかもしれません。
でも、どうしてそんなことが可能なのかと思いながら聞いていると、
ヒントがたくさん含まれていたように思います。
それを一番痛感したのは、講演が済んで帰られるときでした。
着替えは列車の中ということで、本当に本当に急いで 帰られたのです。
時間を大切にしている ことが、ひしひしと伝わってきました!
このとき、なぜ11カ国語も話せて、(50歳をすぎても!)大道芸ができて、しかも数学者ということが可能なのか、
ちょっぴり分かったような気がしました。
ひるがえって自分を見つめると、大学院を出てからの30年間、
という長い長い時間、いったい何をしていたのだろうかと、ふと考えてしまいました。
(もちろん、いくら不本意でも、いつでも仕事だけは真面目にしてきましたが・・・。
それに今の時代は、仕事があって生活が維持できるだけでも幸せというものですね!)
ああ、それにしても、月日のたつのは本当に早いものです……。
● 問題を解いたらお守りが ●
ピーター・フランクル氏は、講演に先立って、3つの問題を出しました。
あいにく眼鏡の度が合っていなくて、白板に書いた問題がさっぱり見えませんでしたが・・・。
まあ、見えたとしても、著作権の関係もあって、ここに載せるわけにはいかないでしょう。
3問のうちの一つは、下の図の黄色い部分の面積を求めよ、というものでした。
(正方形の一辺は「1」です)
この問題は、 ピーター・フランクル氏も断っていましたが、ありふれた問題です。
(ここに載せても、問題はないということです)
ちなみに、講演に出かけたとき、この問題を少なくとも3回は質問されたそうです。
解き方は、「正方形」から「緑色の部分」を4つ除くだけです。
その「緑色の部分」は、「緑とピンクをを合わせた扇形」から、「ピンクの部分」を除いて求めます。
その「ピンクの部分」は、「水色とピンクを合わせた扇形」から、「水色の正三角形」を除いて求めます。
まあ、あとは計算していくだけです。
ここからが、ぜひともお知らせしておきたいことです。
3問のうち、1問でも解けた人には、プレゼントが贈られたのです。
ピーター・フランクル氏の人形がついたキーホルダーで、「学業成就」のお守りです。
きっと、特別注文で作られたのでしょうね。
(大量生産ではないでしょうから、けっこう高いのではないかと邪推しています!)
もしピーター・フランクル氏の講演があったら、ぜひとも出された問題を解いてみてください。
このプレゼントをゲットできる可能性が高いですよ!
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小林吹代
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