通知表

● 12345 ●

 このホームページのタイトルは、

     『 12 さんすう 34 数学  Go!』

です。

 もちろん、ふか〜い「いみ」なんてなく
ちょっとした、ごろあわせです。

 「さんすう・数学」のホームページなんだから、
まあ、これを入れて、てきとうに名前をつけようというわけです。

 いち・に・さん ・・・ とくれば、さんすう
 ん・し ・・・ とくれば、うがく

 そして、いち・に・さん・し ・・・ とくれば、
ついでに、もひとつ  ときて、 Go!

 うん、できあがり!!
 まっ、こんなもんでしょ。

 あとになって気がついたのですが、
「12345」って、あんまりイメージよくないのですね。

 どうしてかって?

 そりゃ、「12345」といえば、
通知票(つうちひょう)の成績(せいせき)を思い出してしまうからです。

 


● 5段階相対評価 ●

 「5段階相対評価(5だんかいそうたいひょうか)」って知っていますか。

 わたしが子どものころの、(つまり、むかしの)
通知票(つうちひょう)のつけかたです。

     「5」 は クラスの人数の  7%
     「4」 は クラスの人数の 24%
     「3」 は クラスの人数の 38%
     「2」 は クラスの人数の 24%
     「1」 は クラスの人数の  7%

 たとえば、40人のクラスだとすると

     「5」 は 40×0.07=2.8  で  2人 か  3人
     「4」 は 40×0.24=9.6  で  9人 か 10人
     「3」 は 40×0.38=15.2 で 15人 か 16人
     「2」 は 40×0.24=9.6  で  9人 か 10人
     「1」 は 40×0.07=2.8  で  2人 か  3人

となります。

 これでは、クラスのみんなががんばって
全員(ぜんいん)すばらしい成績(せいせき)をとっても、
みんな「4」と「5」とばかり・・・というわけにはいきません。

 「相対(そうたい)」っていうのは、
ほかの人とくらべて・・・っていうことですから。

 これでは、いけないな〜っていうことで、
今では使われていないようです。

 


● 正規分布 ●

 ところで、この

     「5」 は クラスの人数の  7%
     「4」 は クラスの人数の 24%
     「3」 は クラスの人数の 38%
     「2」 は クラスの人数の 24%
     「1」 は クラスの人数の  7%

のなかの、

     7% ・ 24% ・ 38% ・ 24% ・ 7%

という数字は、どこからきているか知っていますか。

 じつは、このホームページの「二項分布(にこうぶんぷ)」でもとりあげた、
正規分布(せいきぶんぷ)というものから出てきた数字なのです。

 正規分布を、下の図のように 5つ にくぎります。

 

 

 すると、正規分布では、全部の面積が  になっているのですが、

     「5」 のところの面積は 0.0668ぐらい となり  およそ  7
     「4」 のところの面積は 0.2417ぐらい となり  およそ 24
     「3」 のところの面積は 0.3830ぐらい となり  およそ 38
     「2」 のところの面積は 0.2417ぐらい となり  およそ 24
     「1」 のところの面積は 0.0668ぐらい となり  およそ  

となっているのです。

 ふ〜ん!
 それで、その正規分布ってなあに?

 むずかしい話はぬきにすると、
体重でも、身長でも、100m走やマラソンのタイムでも・・・、いろんなものが
(人数をいっぱいしらべると)だいたいこんな分布をしているのです。
(「たてじく」と「よこじく」のめもりをくふうすれば・・・)

 そこで、体重でも身長でも、こんな分布をしているのなら、
「お勉強のせいか」も、きっとこんな分布をしているのではないかな〜
って考えたのです。

 もちろん、「お勉強のせいか」なんて、目にみえないものが、
こんな分布をしているかどうかなんて、だれにもわかりません。

 えっ、「知能検査(ちのうけんさ)」なら、こんな分布をしているって?

 じつは、それは話が、ぎゃくなのです。

 あれは、こういう分布になるように、
問題の方をくふうしているようですね。

 


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