ユニーク

 ユニークって言葉、どんなときに使いますか。

 「あの人、すごくユニークな人よ。」
 「それはユニークな考えだ。」
 「とってもユニークな装いで・・・。」

 ところで、このユニークって言葉、さんすう・数学でもよく使うのです。

 「・・・で、これはユニークに求まります。」
 「・・・の解はユニークで・・・。」

 へ〜っ、どんなふうに変わった、おもしろい、
個性的な求まり方なのだろうかとか、
どんな変わった解(答えのこと)かな、
なんて期待してはいけません。

 ユニフォームって知ってますよね。
 スポーツでは同じチームは同じユニフォームを着ます。
 みんなが一つの決められた形・デザインの服を着ると、
一体感がわくだけでなく、敵と味方の区別ができて便利です。
 (バラバラだと、ゼッケンをつけて区別しなくてはならないし・・・)

 この「ユニフォーム」の「ユニ」も、「ユニーク」の「ユニ」も同じで、
もともとは「1つ」という意味です。

 さて、問題をやりましょう。□にあてはまる数は何ですか。

     □×□−3×□=0

 □には3があてはまります。でも、他にもありますね。
 わかりますか?
 それは、0です。
 □には3と0があてはまります。2通りあるのです。

 これはどうですか。

     2×□−6=0

 今度はかんたんですね。
 □には3があてはまります。3だけです。他にはありません。
 こういうふうに、1通りしかないときユニークというのです。

 そうすると、ユニークな人ってこの世に1人しかいない人ですね。
 な〜んだ。それならあなたも私もそうです。
 とオチがついたところで、この話はおしまい・・・のはずでしたが、
最近クローン人間なんていうものが話題になっていて、
ちょっとややこしくなりそうですね。


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