UNIX

● UNIX ●

 「UNIX(ユニックス)」って、知っていますか。

 そう!あのコンピュータのOSのUNIXです。

 パソコンのOSなら、WindowsMacOSが有名ですよね。
(ちょっと古くなると、MS−DOSがとっても有名でしたね。)

 えっ、UNIXなんて使ったことないって?

 じつは、私もです。

 でも、わたしのこのホームページを置いている
プロバイダさんのコンピュータのOSは、まちがいなくUNIXです。
(おそらく、みなさんのも・・・。)

 

 ところで・・・

  UNIXって、たしか「マルチタスク」、「マルチユーザ」ですよね。

 それなら、「ユニックス」でなくて、「マルチックス」じゃない・・・なんて思ってしまいます。

 だって、このホームページでも紹介(しょうかい)したように、
ユニーク」のユニも、「ユニフォーム」の「ユニ」も、「1つ」ってことでしたからね。

 いっぺんに、あれもこれもできて(マルチタスク)、み〜んなで使える(マルチユーザ)
OSの名前が「ユニックス」なんて・・・。

 これが、ユニークさんとかユニーナスさんの作ったOSだというのならわかるのですが、
ざんねんながら(?)トンプソンというお名前ですしね。

 しかも、作ったわけが、ふるっています。

 みんなのために、使いやすいOSを!・・・ではなくって、
自分のために、自分で作った(スペース・トラベルという)ゲームを!・・・だったのです。

 「必要は発明の母」っていうけれど、本当なのですね。

 


● Multics ●

 自分のために、自分で作ったゲームを!

 そんなの、すきなだけやればいいじゃない・・・と、思いますよね。

 ところが、じつはそのゲームを走らせていたコンピュータのOSが、
開発中止になってしまったのです。

 ここからは、まるで「プロジェクトX」のようなお話です。

 トンプソンは、しかたなくポンコツのすてられていたコンピュータをひろってきて、
このコンピュータ用に、ゲームをうつしかえたのです。

 うつしかえるといっても、すててあったようなコンピュータですから、
そのマシンで、直接(ちょくせつ)プログラミングなんてできません。

 そんなこんなで(・・・と、とちゅうは話がむずかしいのでごまかすことにして)、
そのマシン用のゲームを作り上げました。

 これはうまくいったということで(?)、同じようにして
ついでにOSまで作ってしまったというのですから、おどろきです。

 

 さて、ここで問題です。

 ここで出てきた、開発中止となってしまったOSの名前は何でしょう?

 もう、おわかりですね。

 そう!「ユニックス(UNIX)」でなくて、「マルチックス(Multics)」です。

 つまり、よくばりすぎていつまでも完成せず、ついに開発中止となってしまった
マルチックス(Multics)」からとって、「ユニックス(UNIX)」という名前にしたようです。

 

 


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