●　消えた１００円　●

NCネットワーク金型掲示板のまっちゃんという方から、

こんな質問のメールをいただきました。

今時、１０００円で泊めてくれるような旅館なんてないよ〜

というようなことは、さておき・・・。

さあ、どうしてでしょう。

うっかり、だまされてしまいそうですね。

まずは、じっくりと見ていきましょう。

●　ひき算？たし算？　●

どうですか。

あやしいところが見つかりましたか。

よく見ると、いろいろおかしい点が見つかりますね。

たとえば、

「１０００円払って１００円返金されたので、１人９００円払った事になります。

９００円×３人＝２７００円で・・・」

とくれば、まけてもらって実際に払った金額の２５００円の話かな、

と思うのが当然でしょう。

このお話の続きは、こうなるはずです。

「９００円×３人＝２７００円で、

旅館には２７００円払った、とみんなは思っているのですが、

じつは２００円ネコババした人がいたので、

２７００円−２００円＝２５００円　しか払っていませんでした。」

めでたし、めでたし！

ところが、です。

この話は一転して、

「ネコババの２００円を足すと２９００円になり、１００円消えてしまいます。」

とくるのです。

あれっ、まけてもらう前の３０００円の話だったかな

と、どさくさにまぎれて、煙にまいてしまうところが、にくいですね〜。

おっと、けしからんですね〜。

それなら、まけてもらったお金は、急いで返さなくちゃ３０００円にならないぞ、

という気にはならないものです！

そんな心理も、するどくついた問題なのでしょうか・・・（？）

それでは、まけてもらう前の３０００円の話にするには、どうしたらいいのでしょうか？

あたり前です。

まけてもらったお金は、旅館にお返ししましょう。

旅館に払ったとみんなが思っている金額は

９００円×３人＝２７００円です。

この中には、ネコババ分の２００円はすでに含まれています。

ネコババした人は、みんなに見つからないようにこっそり返しておきましょう！

そうしないと、本当はこうなっているのです。

９００円×２人＋７００円＝２５００円
ネコババの２００円をたすと２７００円

分かりましたね。

２７００円なら、もうネコババの２００円は、たしてしまっているのです。

あとは、３人がそれぞれ１００円ずつ旅館に返さなくてはいけません。

ところが、ネコババ分と称して２００円しか返していません。

２７００円＋２００円＝２９００円

もちろん、だれか一人１００円を旅館に返さない人がいるのですね。

だれですかっ！

１００円返さないでネコババしているのは！

正直にあと１００円返せば、２９００円＋１００円＝３０００円となります。

めでたし、めでたし！

それでは、人間の心理にせまるような（？）

とってもおもしろいお話、どうもありがとうございました！

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