中点と平均

● 中点 ●

 中点って知っていますか。

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        0          8    12 

 上の図は、数直線といわれるもので、
    点Aは原点Oから正の方(右の方)に8(目もり)のところ
    点Bは原点Oから正の方(右の方)に12(目もり)のところ
にあるものとします。
 このとき、点Aと点Bの中点(ど真ん中の点)はどこにあるかというような問題です。

 答えはじつにかんたんに出てくるのです。
 たして2でわればいいのです。
 つまり平均(へいきん)です。

   8+12 
     2    = 10

 ところが、これがわからな〜いというのです。
 (それも、1人や2人でなく おおぜい!)

 公式として証明することや、計算して求められることと
わかることとはべつのことのようです。

 どうですか。
 平均で中点が求まることがピンときますか。

 


● 平均 ●

 ほとんどの人は、次のように考えるようです。

 

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 まず、A と B のちがいを考える。
    12−8=4    ■■■■

 このちがいを半分にして
    4÷2=2     ■■

 これを A にたすと
    8+2=10   ■■■■■■■■■■

 それで、中点は 10(目もり)のところ・・・。

 図でいうとこんな感じですね。

 

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 どうみても、りっぱな(?)平均です。
 両方そろえて同じにしたのですから。
 あえて言うなら、多い方が少ない方へわけてあげるイメージですね。

 では、たして2でわるほうのイメージは?

 一度あわせてから、半分にするのですから、

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 けっきょく、同じですよね。
 これは、いったん”ごわさん”にして、平等に分けたってイメージでしょうか。
 で、どっちが考えやすいですか?

 これでもやっぱり、中点と平均ってむすびつかないですか?

 本当は、負の数も入れて考えないといけませんね。
 ぜひ、やってみてください。

 


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