読み方(R4.11.4)

 私が高校生だった頃の話です。

 担当の数学の先生が、鼻高々に(?)宣言したのです。

 「いいか。数学では「ちょうふく」ではなく「じゅうふく」と読むんだ!

 「ちょうふくじゅんれつ」ではなく「じゅうふくじゅんれつ」だ!」

 −−− んんっ? 何それ?

 「重複順列」の読み方が、数学では通常と異なるというのです。

 もっとも、今ではどちらでもOKとなりました。

 でも当時は、「重複」を「じゅうふく」と読むのは間違いだったのです。

 不思議なのは、重複順列の重複の意味が、

通常と何ら変わらないことです。

 ひそかに思いました。

 −−− たぶんエライ先生が「じゅうふく」と読んでいて、

弟子は先生に遠慮して、間違いを指摘できなかったのだろうと・・・。

 もちろん真相は定かではありません。

 あくまでも、個人の感想です。


 さて昨日いつものように、ボーッとテレビを見ていたら、

 「ケンミンショー 極」という番組をやっていました。

 その中で、算数や数学の問題でよく用いる

記号(?)の読み方を取り上げていたのです。

 それは「@A(1)(2)」の読み方です。

 これまで一度たりとも疑ってみませんでした。

 当然、「まるいち、まるに、かっこいち、かっこに」だろうと。

 ところが山形県民はこう読むというのです。

 「いちまる、にまる、いちかっこ、にかっこ」

 −−− え〜っ! 何で?

 どうも「1)」を「いちかっこ」と読んだことから始まったらしいのです。

 そんな山形県民ですが、

「まるの中に秘」があるのは、

「ひまる」ではなく「まるひ」と読むとのこと。

 日ごろ何となく使っていても、

よく考えると、当たり前でないことってあるものですね。


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