日本画って何?油絵とどうちがうの?
って聞かれます。
そりゃ、絵の具も紙も筆もちがいますから、できた作品もちがうでしょう・・・といったところでしょうか。
水彩画とパステル画がちがうようなものです。
油絵はキャンバスに油絵の具を使って描きます。
日本画は和紙に岩絵具を使って描きます。
岩絵具というのは、岩(石)を砕いたものです。
これを膠(にかわ)を用いて和紙に接着させます。また、お湯を使って接着した絵の具をはがすこともできます。(完全にははがれないでしょうが・・・)
つまり、あくまでも接着させているので、染色させているのではないのです。
(だから服についても、お湯で洗えばとれていい!)
岩絵具には天然と合成があります。
だいたいですが、天然ものはお値段が高いのです。宝石とまではいかなくても、貴石などは砕いて絵の具にしてしまうのですから、そんなのは高いにきまっている?でしょ。
宝石も種類によってお値段が変わるように、岩絵具も種類によってお値段が変わります。
(そして色の深みも仕上がった作品も・・・?)
岩絵具は岩を砕いたものですから、ちょうど砂絵の砂のような粒子です。
この粒子の大きさによって、色合いもかわります。細かく砕くほど淡い色合いになるのです。 これが透明の瓶に詰められていると、さらさらととってもきれいです。
日本画では、この岩絵具を塗り重ねていって独特の色合いをだしていきます。
そのとき、粒子の大きさにも気を付けないと思った色がだせません。また、膠の使い方もかわります。
わたしは、7、8年程前に日本画を週に1回 3、4年間習っていました。
展覧会で見た絵がとっても気に入り、私も描いてみたいと思ったからです。ところが、日本画を描くのは時間もお金もかかりました。ですから、そうそう描いていられず結局やめてしまいました。それからずっと描いていなかったのですが、一昨年トルコに行って来て、久しぶりに描いてみました。
ここに載せた作品は、ほとんどが習っている時に制作したものです。
これから習おうと思っていらっしゃる方もそうでない方も、ぜひ一度ご高覧ください。
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